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コラム

ベランダの床が柔らかい?⋆˚✿˖°

─気づいたら悪化していた…その原因と注意点─

「2階のベランダが柔らかく感じ、久しぶりに出てみると、溝付近がボコボコしていたり
ひび割れが増えていた」というご相談をいただきました。

このような症状は、防水層の劣化が進行している可能性が高く、
放置すると雨漏りへ繋がるケースもあるため、早期点検が重要です。

◆ なぜベランダが柔らかくなるのか?

ベランダには
雨風・紫外線・熱が繰り返し当たることで、
防水層が徐々に硬さを失い、柔らかくなる現象が起きます。

特に夏は、
高温で素材が膨張 → 夜間に収縮を繰り返すため、
劣化が一気に進むことがあります。

また、
排水溝まわり(ドレン)は
水が溜まりやすい・汚れが溜まりやすい
という点から、劣化が進みやすい箇所です。

◆ 柔らかいまま放置すると…?

ベランダの柔らかさやひび割れは
見た目以上に深刻なサインです。

❶ 雨水が浸入しやすくなる
 → 室内に漏れる前に床下で腐食が進む

❷ 木材や下地が傷む
 → 最終的に大規模補修が必要になることも

❸ 踏み抜き・沈み込みの危険
 → 安全面からも放置はNG

「しばらく様子を見る」で済む症状ではなく、
発見後すぐの点検が大切です。

◆ ひび割れが増える原因

・経年劣化
・熱による膨張・収縮
・水はけの悪さ
・荷重がかかっている
・施工不良

複合的な要因で進行しますが、
特に「溝付近・隅」など水が留まりやすい場所はひびが入りやすく、
そこから水が内部へ入り込むことがあります。

◆ “悪化が進みやすい理由”

『久しぶりに見たら、前よりひどくなっていた』
という声は多くあります。

防水の劣化は
ある時を境に一気に進むのが特徴で、
夏の高温期にダメージを受けた箇所が
秋~冬にかけて“割れて表面化”することも。

ベランダは
普段あまり気にされない場所ですが、
実は外壁・屋根と並ぶ雨漏りの三大要注意ポイントです。

◆ 点検で確認するポイント

現地では、以下の項目を中心に確認します。

・床の柔らかさ(防水層の浮き、断裂)
・ひび割れの位置・大きさ
・水の流れ、排水状況
・下地の腐食
・表面防水の種類、状態

必要に応じて
赤外線サーモなどで内部の水分量を確認し、
原因を特定していきます。

◆ 対処方法

症状に応じて
以下のような対応が必要になります。

① トップコート補修
 → 表面が軽度な劣化の場合

② 防水層部分補修
 → ひび割れ・一部破断がある場合

③ 防水やり替え(全体)
 → 浸水・下地劣化が進んでいる場合

被害を最小限に抑えるには
早めの点検 → 必要な処置が最も重要です。

◆ “アフター点検の活用”がおすすめ

今回のように
夏の点検時には軽度でも、
季節が変わると悪化するケースがあります。

そのため、
専門業者による 定期点検 が住まいを長持ちさせるポイント。

気になる箇所は、
「少しだけ」「なんとなく変」
と思った時点で一度見てもらうのが安心です。

 

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